「雪火頌」は、大岩雄典(美術家)をモデレーター・レクチャラーに、一年ほどかけて「フィクション」を考えるセッションシリーズです。
芸術の領域では「フィクション」なんて手垢つきの言葉で、最近でも“スペキュレーション”とともに、コンセプトやステートメント、キュレーションノート等々で頻繁に見かけます。ところで「フィクション」をつくる具体的な技術とは何か。フィクションを読む具体的な批評とは何か。……「フィクション」という空疎なマジックワードは、ときにあやふや。それでも、わたしたちは「フィクション」に賭けてしまう。
「雪火頌」では、「フィクション」と呼ばれる鬼子の具体的な技術や中身を、さまざまなトピックから滔々と考えます。今のところの思いつきは、アニメーション、物語論、演劇、法、笑い、ホラー、古文法、インスタレーション、新本格ミステリ・ライトノベル、音、演技、キャラクター……ゲストを呼んだり、テクストに執着したり、講義したり、毎月形式を準備していきます。順不同。
特設サイト http://euskeoiwa.com/2020sekkasho/
ロゴデザイン:葛飾出身
大岩雄典
1993年生まれ。美術家。東京藝術大学大学院博士後期課程在籍。フィクション、修辞、詐欺、インスタレーションを制作。トークやレクチャー、執筆もおこなう。最近の主な展示に、個展「スローアクター」(駒込倉庫、2019)、個展「別れ話」(北千住BUoY、2020)。第16回芸術評論募集にて佳作入選。『パンのパン』『美術手帖』『早稲田文学』などに寄稿。
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