桂英史個展「イェイツの伝言 β」
Eishi KATSURA Solo Exhibition “Messages from Yeats β”

メディア論研究者・桂英史による初の展覧会を開催いたします。桂氏は四半世紀にわたってメディアと美術との関係を、「オブジェとしての本」というテーマで考察してきました。本展では、パンデミックの渦中で画面越しの紀行を綴った、書籍「イェイツの伝言β」の一般販売を記念して、各ページを電子ペーパーでガジェット化したブックオブジェの展示を行います。

(ステートメント)
イェイツと同じように、僕は詩魂の純粋さと力強さを信じている。そして、その純粋さと力強さが、虚と実とのあわいに立つノードにあることを信じて日々探している。資本主義のゲームや国民国家の独善がもたらす暴力に抵抗すべく、そのノードを丹念に辿りながら、厳密さへの探究を諦めることなく、思考の旅をつづけてきた。「イェイツの伝言β」はその旅の痕跡である。これからも詩魂の純粋さと力強さについて、ごまかしのない、素朴な言葉で語りつづけたいと思う。

会期|2022年5月14日(土)—5月29日(日)12:00-20:00月火休廊
会場|theca(コ本や honkbooks内)[〒171-0014 東京都豊島区池袋2-24-2-2F]
入場料|無料
WEBhttps://honkbooks.com/m-f-yeats/
お問合せhonkbooks@gmail.com(担当:青柳)

書籍『イェイツの伝言β』
76×126mm/カード 10枚, 帯封/活版印刷/2022.5.10, 150部発行

主催|コ本や honkbooks
企画・制作|桂英史+コ本や honkbooks
制作・展示協力|高見澤竣介
デザイン|柳川智之

桂 英史 Eishi Katsura
専門はメディア理論、芸術実践論、図書館情報学。主な著作として、『表現のエチカ 芸術の社会的な実践を考えるために』、『インタラクティヴ・マインド』、『図書館建築の図像学』、『東京ディズニーランドの神話学』、『人間交際術 コミュニティ・デザインのための情報学入門』、『せんだいメディアテーク コンセプトブック』(共編著)、『先端芸術宣言』(共編著)などのほか、近刊として『メディアエコロジー 端末市民のゆくえ(仮題)(左右社)がある。東京藝術大学大学院映像研究科教授。東京藝術大学大学院映像研究科が主催するノンディグリープログラム「RAM Association」のプロデューサーを務める。