小宮知久個展「SEIRÊNES」
Chiku KOMIYA Solo Exhibition “SEIRÊNES”

会期|2022年4月29日(金)—5月8日(日)12:30-20:00月曜休廊
会場|theca(コ本や honkbooks内)[〒171-0014 東京都豊島区池袋2-24-2-2F]
入場料|無料
WEBhttps://honkbooks.com/komiya-seirenes
お問合せ(小宮)chikukomiya524@gmail.com

関連イベント
▼各回15分程度(予約不要/参加無料)
4/30(土) 17:00-, 19:00-《VOX-AUTOPOIESIS I 》根本真澄
5/5(木/祝) 17:00-, 19:00-《VOX-AUTOPOIESIS VI -Telecom- 》善養寺彩代(オンラインver.)
5/7(土)  17:00-, 19:00-《VOX-AUTOPOIESIS I 》根本真澄
→会期中は《VOX-AUTOPOIESIS》の上演も予定しています。声楽家・根本真澄、音楽家・善養寺彩代によるパフォーマンスを会場にてご鑑賞ください。
※混雑が予想されるため、感染予防対策につき整理券制、定員10名といたします。
パフォーマンスをご鑑賞予定の方は、お早めに作家本人かレジにてお声がけください。


  開催概要

作曲家の小宮知久は、演奏家の身体性を考察するために、自動生成される楽譜を初見で歌うメディア・パフォーマンス作品《VOX-AUTOPOIESIS》を2015年より手がけてきました。楽譜を生成するアルゴリズムを自ら構築して、演奏家が歌うことで楽譜が生成されていく再帰的な作品をシリーズ作品で発表しています。歌唱プロセスが際限なく繰り返されることで、演奏とは何か、また楽譜とは何かを投げかける作品として評価されてきました。小宮作品は作曲自体への問いであり、一人の奏者、複数の奏者、ソーシャルメディアを介するもの、インタラクションが錯綜するものと、さまざまな形態によって試行を重ねて発表してきました。

今回の「SEIRÊNES」展では、《VOX-AUTOPOIESIS》シリーズを初めての展示形式として映像インスタレーションで発表します。本展は、演奏家から発せられる声が映像と同期する2画面の映像作品、録音された声がリアルタイムに処理するピッチシフトによって半永久的に歌い続けるインスタレーションの2作品で構成されています。小宮が主題としてきた「新たな生成」を上演作品の映像化によって探究する試みの個展です。「声」と「楽譜」の関係性に「空間」を条件に加えることで、演奏家をめぐる身体性についての議論を広げる作品をめざしています。会期中は会場やオンラインを介してのパフォーマンスも行い、展示と上演が複層化する生成を発表するイベントも予定しています。

  展覧会名について

「SEIRÊNES」とは、魅惑的な歌で航行中の人を惑わし、遭難させていたというギリシャ神話の海の怪物「セイレーン SEIRÊN」の複数形の名称です。聴く者を虜にして、抵抗する力を奪うセイレーンについて考えるとき、小宮作品は音楽史におけるセイレーンの声についての考察であり、再帰的なシステムという服従化と同時に主体化の二重性は、創造についての問いでもあります。セイレーンの声が、さまざまな時間や空間、複数のメディウムを交差した時、どんな「声」や「歌」が聴こえているのか。「セイレーン SEIRÊN」は現代の身体性を考える手がかりでもあるのです。


展示設計|永田風薫
デザイン|柳川智之
プロジェクト監修|和田信太郎

主催|小宮知久
助成|公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]
協力|東京藝術大学大学院映像研究科、RAM Association、コ本や honkbooks


小宮知久 Chiku Komiya/作曲家
1993年生まれ。作曲家。コンピュータを用いた作曲によって、作曲と演奏、聴取と作品、楽譜と身体、西洋音楽的規範など、音楽という形式を成り立たせているものそれ自体を再考させる作品を制作している。楽譜ベースのアコースティックな作品から電子音響作品、メディアパフォーマンス作品など領域横断的に活動している。東京藝術大学大学院音楽研究科作曲専攻修了。近年の活動や受賞に、第24回文化庁メディア芸術祭アート部門新人賞(2021)。Music from Japanにより委嘱されNYにて弦楽四重奏曲の初演(2020)。第87回日本音楽コンクール作曲部門(オーケストラ作品)第2位(2018)、小宮知久コンサート+トーク『喉のシノニム』(2018/ BRÜCKE/個展)、『泳ぎつづけなければならない』(2016 / トーキョーワンダーサイト(現 TOKAS)/個展)など。
https://chikukomiya.com