佐藤瞭太郎個展「Exercise For Drifting」
Ryotaro Sato Solo Exhibition “Exercise For Drifting”

佐藤瞭太郎個展「Exercise For Drifting」を開催いたします。佐藤は過去の文学や映画を引用しながら、事物の移動と変形をめぐって同時代を考察する映像作品を手がけてきました。今回の展覧会では、3D空間内を漂流する身体に着目した映像インスタレーションの最新作《Drifter》(2022)を発表いたします。またそれに加えて、小説家・安部公房による短編「変形の記録」(1954) から着想された映像作品《All Night》(2022)も合わせて展示予定です。

佐藤の映像作品は、インターネットから収集した「Asset アセット」と呼ばれる3DCG、テクスチャ、音声などの素材をもとに構成されています。佐藤はアセットや引用するテキストを「漂流物」と捉え、移動や流通を通して事物が不条理に変形していく姿を顕にさせていきます。アセットを実験人形と見立て、行方の定まらない漂流を予行練習する「漂流のためのエクササイズ(Exercise For Drifting)」から、インターネット上の「移動」と「変形」についての洞察、その映像表現を是非ご覧ください。

会期|2022年6月17日(金)―7月3日(日)|12:00-20:00|月火休廊
※6月25日(土)19:30-はイベント準備でthecaに展示中の作品がご覧いただけません。
会場|theca(コ本や honkbooks内)[〒171-0014 東京都豊島区池袋2-24-2-2F]
入場料|無料
WEBhttps://honkbooks.com/e-f-d/
お問合せhonkbooks@gmail.com担当:青柳)

主催|コ本や honkbooks
企画・制作|コ本や honkbooks + 佐藤瞭太郎
協力|東京藝術大学大学院映像研究科

佐藤瞭太郎 Ryotaro Sato
アーティスト。1999年生まれ。過去の文学や映画、インターネット上を流通するデータを引用/サンプリングすることによって、今日における事物の移動と変形について思考する映像作品を中心に制作している。現在、東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程在籍。近年の活動や受賞に、第27回学生CGコンテスト審査員賞(2022)、やまなしメディア芸術アワード入選(2021)、『ANTEROOM TRANSMISSION vol.1 – 変容する現在の肖像』 (2021/HOTEL ANTEROOM KYOTO/グループ展)など。
https://ryotarosato.myportfolio.com

photo by 永田風薫


TALK EVENT 佐々木敦 × 佐藤瞭太郎

思考家・作家の佐々木敦氏をゲストに迎えたトークイベントを開催いたします。
なお、開催は会場での有観客、Twitterスペースでのライブ配信(音声のみ)、後日アーカイブ配信(映像)でのハイブリッドにて実施予定です。

ゲスト|佐々木敦(思考家・作家)
スピーカー|佐藤瞭太郎(出展作家)、青柳菜摘(司会)

日時|2022年6月25日 20:00-22:00(延長あり)
会場参加
|theca[要予約/定員10名/¥1,000]※必ず下記の注意書きをご確認ください。
ライブ配信https://twitter.com/honkbooks[予約不要]
アーカイブ配信|Youtubeにて限定公開予定[要予約/¥500]※下記リンクよりアーカイブ専用チケット販売開始(2022.7.3~7.31)
チケット購入https://e-f-d-archive-2.peatix.com

佐々木敦 Atsushi Sasaki
思考家。作家。音楽レーベルHEADZ主宰。文学ムック「ことばと」(書肆侃侃房)編集長。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化の複数の分野で、30年以上にわたり、執筆、企画、制作、教育などを行っている。著書多数。アートにかんする著作に『アートートロジー』(フィルムアート社)がある。2022年は映画執筆家の児玉美月との共著『反=恋愛映画論(仮)』(ele-king)と映画論集『映画よ、さようなら』(フィルムアート社)を刊行予定。
photo by Arata Mino

※360度カメラで撮影したイベント中の記録映像を、アーカイブ配信で使用する予定です。
 観客の皆様も場所によっては映る可能性がございますので、ご承知おき下さい。
※会場参加の場合は感染予防対策の上、お越しください。
※会場にてご参加いただいた方はアーカイブ配信もご視聴いただけます。
※アーカイブ配信は、2022年7月末まで自由にご覧いただけます。