[上映会]新しい空洞 2023 XMAS

non-syntaxの金秋雨をゲスト・キュレーターに招き、上映会「新しい空洞 2023 XMAS」を開催いたします。4日間に渡る会期のなかで、領域の異なる全3プログラムをご覧いただけます。

「新しい空洞(うつほ)」
書物を空間のメディアとして捉え直してみると、活字が並び、頁が束になり、物質が積み重なり、圧倒的な量塊として目の前に立ちはだかります。
一方で、そこには同時に、行間、隙間、余白という、いわゆる「空洞(うつほ)/VOID」が不離一体としてあり、重い密度ある書物は、それ以上に情報を幾年も超えて、軽やかに搬び続けてきました。
一冊の書物を手にとることは、それだけでは触れることもできない、空洞(うつほ)を掴むことであるのです。こうした対象を二つの地点から眼差して理解しようとすること、その一つが「視差(しさ)/PARALLAX」であり、コ本やでは本屋という創造行為の場を更新していく上で大切な手がかりにして来ました。
本が集まる処では、無数の空洞が立ち現れていることをつい見落としてしまいます。「新しい空洞」プロジェクトは、さまざまなメディアを駆使して、空洞(うつほ)の想像力を書物や書店に与えていく行為に他なりません。


会期:2023年12月22日(金)-25日(月)
※会期中は店内もイベント参加者のため貸し切りとなります。
時間:13:00-, 15:00-, 17:00-[各回10分前に開場]
会場:theca(コ本や内)〒162-0801 東京都新宿区山吹町294 小久保ビル2階
定員:各回20名、プログラム毎に入れ替え制
チケット:各プログラム 1,500円、通し券 4,000円
予約https://pv-theca-2023xmas.peatix.com
WEBhttps://honkbooks.com/pv-theca-2023xmas
お問合せ:honkbooks@gmail.com(コ本や)

※コ本やクラウドファンディングにて「上映会コース」にご支援いただいた方は無料でご参加いただけます。別途メールにてご連絡しておりますので、ご確認ください。

キュレーション:金秋雨(non-syntax), コ本や hoonkbooks
協力:澤隆志
主催:コ本や honkbooks


プログラム

A[Meta-Documentary]約91分 curated by 青柳菜摘(honkbooks)
田中くるみ/Tanaka Kurumi 新作
青柳菜摘/Aoyagi Natsumi《翁の後髭》
飯岡幸子/Iioka Yukiko《オイディプス王/ク・ナウカ》
黑田菜月/Kuroda Natsuki《動物園の避難訓練》

B[Animacy]約95分 curated by 青柳菜摘+小光(honkbooks)
小光/Komitsu《here AND there》《so near yet so far》
加藤愛/Kato Ai《みなぞこの国》
くわがた/Kwgt《ゆきすすみさりゆき》《どんどんカタストロドン》
江崎好絵/Ezaki Yoshie《初恋のたんぽぽ》
宝井俊介/Takarai Shunsuke《らったった》
長野櫻子/Nagano Sakurako《あなたが誰で、どんなに孤独だろうとも》
米澤柊/Yonezawa Shu《ハッピーバース》
時里充/Tokisato Mitsuru《ハンドメイドムーブメント season 1.5 大体の事柄は布に覆われてしまっている 階段の上と下で》
鳩羽つぐ/Hatoba Tsugu《鳩羽つぐ 夏休み》
やんこま/Yankoma《ななし》
石舘波子/Ishidate Namiko《わたしのトーチカ》

C[Nomadic Locus]約74分 curated by 金秋雨(non-syntax)
メカニクス記梨子/Kiriko Mechanicus《A TOMATO TRAGEDY》
津田道子/Tsuda Michiko《裏塩》
柳彩晶/Yu Chae《ZOEA》

タイムテーブル
12月22日(金) 13:00-[A], 15:00-[B], 17:00-[C]
12月23日(土) 13:00-[B], 15:00-[C], 17:00-[A]
12月24日(日) 13:00-[C], 15:00-[A], 17:00-[B]
12月25日(月) 13:00-[B], 15:00-[A], 17:00-[C]


non-syntax(ノンシンタックス)

上海出身の金秋雨と台北生まれの許鈞宜のキュレーター2名が中心となって、2021年に立ち上げた映像プラットフォーム。現代におけるイメージの実験性に着目し、世界各地から作品を集め、ビデオアートや映画、ドキュメンタリー、パフォーマンス、アニメーションなど、媒体やジャンルを再編成し対話させることで、イメージの新しい可能性を模索している。

“non-syntax”, an experimental image platform curated by Jin Qiuyu and Hsu Chunyi since 2021.non-syntax focusing on the experimental nature of image in the contemporary, linking practices across countries, reorganizing multiple media and genre, and bringing different images into dialogue with each other to consider the possibilities of image.
https://www.instagram.com/non.syntax/