山下澄人「ラボ」

夏以来の東京でのラボは神楽坂にある、あれは何屋だ、古本屋か、展示したりあれこれ行いもする「コ本や」での開催となります。コ本やチームは来年 2 月に刊行される最新作『わたしハ強ク・歌ウ』の本作りもしてくれています。先日も本作りの手始めとして、来た人全員が少しずつ小説をロウドクして、それを聞きながら絵をカクという会をしました。わたしも読みましたしカキました。書いたりもしまし た。6時間ぶっ通しで。終わってすぐ「ラボもやろう」ということになりました。ラボとは何か。ラボでは多くの場合、2 人が前に出て座ります。名前も知らない状態で。「何かしゃべって」とわたしがいいます。何かはとくに決まっていませんが「それじゃなくて」というときもあります。都度それには理由があります。もちろん説明します。うまく流れていると思ったらわたしが「いいよ」とかそんなようなことをいいますから、続けていいのか止めた方がいいのかわからなくなることはありません。それらはわたしの独断というよりは、やってる人以外のほぼ総意といえます。いちいち話し合うわけではないけど、来たらだいたいその意味はわかります。なのに名前も知らずに終わる。そのような場です。言葉で意味を決定する気はありませんが、ラボで起こるのはその瞬間、だけではあるが絶対的な、ニンゲンの肯定。

山下澄人


開催概要

日時
2024年 11月15日(金) 18時から21時まで、11月16日(土) 13時から16時まで
(両日共にラボ終了後お茶会)
※受付は開始の20分前から行います。

【場所】
theca(コ本や/神楽坂 東京)
〒162-0801 東京都新宿区山吹町294小久保ビル2F
東京メトロ有楽町線江戸川駅より徒歩4分 東西線神楽坂駅より徒歩7分

料金】(参加・見学共)
1日 3000円(税込)
2日間セット 5000円(税込)
+1800円で『FICTION』を購入できます。
※当日受付で現金でのお支払いをお願いします。

【ご予約・お問い合わせ】

※定員のため予約締め切り済み

Mail: info@fiction.gr.jp
申し込み時には、お名前、連絡先、『FICTION』購入ご希望について、お知らせください。
見学希望の方は、「見学」とお書きください。


山下澄人 PROFILE

富良野塾二期生
1996年 劇団FICTIONを主宰。作・演出を担当し、出演も兼ねる
2015年4月 飴屋法水 作・演出『コルバトントリ、』原作、出演
2017年9月 飴屋法水 演出『を待ちながら』脚本、出演
2011年より小説を発表
2012年 『緑のさる』にて第34回野間文藝新人賞を受賞
2017年『しんせかい』にて第156回芥川賞を受賞
他に『ギッちょん』『砂漠ダンス』『コルバトントリ』『ルンタ』『壁抜けの谷』『ほしのこ』『小鳥、来る』『月の客』『君たちはしかし再び来い』『おれに聞くの?』『FICTION』が刊行されている。
2025年2月に新刊『わたしハ強ク・歌ウ』発売予定