批評すること/されることーー『ひとごと』刊行記念トークイベント

日時:2025年4月5日(土) 15:00-18:00
会場:theca(コ本や内)
登壇:福尾匠、迫鉄平、五月女哲平、本山ゆかり、長谷川新(進行)
料金
会場(25席):1,500円
アーカイブ配信:1,000円
チケットhttps://hitogoto-2545.peatix.com
WEBhttps://honkbooks.com/hitogoto/

概要

福尾匠さんの新刊『ひとごと——クリティカル・エッセイズ』(河出書房新社)の刊行を記念して、本書に収録された批評で取り上げたアーティスト3名(五月女哲平さん、迫鉄平さん、本山ゆかりさん)と著者とのトークイベントを開催します。

美術批評の衰退を嘆く声は多いですが、批評家だけで「批評とは?」と問うのではなく、批評を書かれることが作家にとってどのような経験であるのか議論される、貴重な機会になるでしょう。

また、司会の長谷川新さんは『ひとごと』に収録されたエッセイ「スモーキング・エリア」が連載された展覧会「約束の凝集」のキュレーターであり、初期から福尾さんと様々な機会で一緒に活動されてきました。

批評、エッセイ、制作、展示について、それぞれの観点からじっくりお話しします。ぜひご来場・ご視聴ください。


【登壇者プロフィール】

福尾匠
1992年生まれ。哲学者、批評家。著書に『非美学——ジル・ドゥルーズの言葉と物』(河出書房新社、紀伊國屋じんぶん大賞2025)、『ひとごと——クリティカル・エッセイズ』(河出書房新社)、『眼がスクリーンになるとき——ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』(河出文庫)、共訳書にアンヌ・ソヴァニャルグ『ドゥルーズと芸術』(月曜社)がある。哲学の店 フィロショピー店主。

迫鉄平
1988年大阪府生まれ。京都精華大学大学院芸術研究科前期博士課程修了。 これまでの主な展覧会に、個展『パワーショットのエルドラド』(eN arts、京都、2025年)、『Think Twice』(ニュースペース パ、東京、2024年)、『新しい嘘』(アート/空家 二人、東京、2023年)、『New Photographic Objects 写真と映像の物質性』(埼玉県立近代美術館、埼玉、2020年)、個展『FLIM』(Sprout Curation、東京、2018年)などがある。受賞歴に「第38回公募 キヤノン写真新世紀」グランプリ(2015年)。上田良、加納俊輔とのアーティスト・ユニット、THE COPY TRAVELERSとしても活動している。

五月女哲平
1980年栃木県生まれ。2005年東京造形大学美術学部絵画科卒業。
近年の主な個展に、「GEO」(art cruise gallery、2024)、「our time 私たちの時間」(青山目黒、NADiff a/p/a/r/t、void+、東京、2020)、「絵と、 vol.1 五月女哲平」(gallery αM、東京、2018)。
主な展覧会に、「猫のほそ道」(豊田市美術館、2023)、「MOTコレクション 第2期 ただいま / はじめまして」(東京都現代美術館、2019)、「裏声で歌へ」(小山市立車屋美術館、栃木、2017)などがある。

本山ゆかり
1992年愛知県生まれ。2017年京都市立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。絵画をつくる/鑑賞する際に起きる様々な事象を解体し、それぞれの要素を見つめる作業をしている。主な個展に「Call Me by the Name」(Yutaka Kikutake Gallery、東京、2024)「コインはふたつあるから鳴る」(文化フォーラム春日井、愛知、2021)「称号のはなし」(FINCH ARTS、京都、2020)など。展覧会に「VOCA2022 」(上野の森美術館、東京、2022)、「この現実のむこうに Here and beyond」(国際芸術センター青森、2017)、「裏声で歌へ」(小山市立車屋美術館、栃木、2017)などがある。

長谷川新(進行)
1988年生まれ。インディペンデントキュレーター。主な企画に「無人島にてー「80年代」の彫刻 / 立体 / インスタレーション」(2014)、「クロニクル、クロニクル!」(2016-17)、「不純物と免疫」(2018-19)、「奈良・町家の芸術祭 はならぁと 2023 SEASON2」(2023)、西澤諭志の個展「1日外出券」」(2025、相談所企画)など。
「αMプロジェクト2020-2021 約束の凝集」では、2年ほどかけて「曽根裕|石器時代最後の夜」「永田康祐|イート」「黑田菜月|写真が始まる」「荒木悠」「高橋大輔|RELAXIN’」を開催。
共訳にジュリア・ブライアン゠ウィルソン『アートワーカーズ 制作と労働をめぐる芸術家たちの社会実践』(フィルムアート、2024)。国立民族学博物館共同研究員(2020-23)、PARADISE AIRキュレーター(2017-)など。次回の企画は大和楓 個展 「シッティング・イン・ザ・タイム」。