Circle Narrating Section #04
[配信/上映]〈遠い人の歌に振り向く〉大道寺梨乃+大崎清夏 ※延期決定

こちらのイベントは延期となりました。詳細はこちらのページ(https://honkbooks.com/news-cn-4/)を御覧ください。

出演 大道寺梨乃, 大崎清夏

「言葉」や「声」をテーマとするパフォーマンス・シリーズ「サークル・ナレーティング」では、コロナ禍の2020年は一年以上にわたり〈往復朗読〉に取り組んできました。第4回目となる〈遠い人の歌に振り向く〉では、俳優・大道寺梨乃、詩人・大崎清夏の2人をゲストに迎えて、「朗読」というテキストを媒体する身体表現をめぐり、リアリティの所在を探っていきます。

俳優としてイタリアを拠点に活動する大道寺梨乃(快快)、幅広い分野との協働を重ねてきた詩人の大崎清夏、司会進行には本シリーズを企画するアーティストの佐藤朋子と青柳菜摘が加わり、「演じる身体」や「記録する生」について意見を交わしながら芸術の条件について迫っていきます。トークの際中には、即興的な「朗読」も予定しており、大道寺と大崎による言葉とパフォーマンスが応じあう交歓をお愉しみください。

また、朗読パフォーマンス&トークのイベント配信に併せて、大道寺による初の映画作品《La mia quarantena/わたしの隔離期間》上映会をコ本や・thecaにて開催します(4日間限定)。大道寺本人が「日記映画」と呼称するように、新型コロナウイルスによる隔離期間中に自らを撮影し続けた一年間。作中にはたくさんの朗読や歌のシーンが登場します。声を出すこと、歌を口ずさむこと、その声を聴くこと、また記録すること、些細な営為を問い直す本作をどうかご観覧ください。

配信イベント 朗読パフォーマンス&トーク/90分/要申込
登壇 大道寺梨乃, 大崎清夏
司会進行 佐藤朋子, 青柳菜摘
期間 2021年7月12日(月)〜7月31日(日)23:59 ※延期となりました。
鑑賞方法 Youtube動画にて配信いたします。期間内は回数制限なくご自由に鑑賞可能です。

関連企画 WEB|https://honkbooks.com/cn-04-lmq
大道寺梨乃《La mia quarantena/わたしの隔離期間》上映会, 日記映画/70分/要予約
日時 2021年7月10日(土), 11日(日), 17日(土), 18日(日) ※延期となりました。
時間 各日 14:00-15:10, 16:00-17:10
定員 各回15名 ※新型コロナ感染状況を鑑み変更する可能性も御座います。
※各回、学割席を5席設けます。

会場 theca(コ本や honkbooks内)
住所 〒171-0014 東京都豊島区池袋2-24-2メゾン旭2階 コ本や honkbooks

参加費/チケット購入
こちらhttps://cn-04.peatix.com/からご購入ください。
①[配信イベント]鑑賞チケット 1,000円(税込)
②[上映会]+[配信イベント]鑑賞チケット 2,000円(税込)
※学割チケット 1,000円(税込)

主催 佐藤朋子、コ本や honkbooks、大道寺超実験倶楽部
お問合せ honkbooks@gmail.com

サークル・ナレーティング(Circle Narrating)とは……
朗読、ポエトリーリーディング、レクチャーパフォーマンス、オープンマイク……といった「言葉」や「声」をメディウムの主とする表現のための実験場をめざしている。いわゆるシアターではない場において、「言葉」の身体的な厚みや、「声」の詩的情動に触れて思考や感覚を開いていくこと。そうした経験を与えるようなパフォーマンスを探求していくことが、「サークル・ナレーティング」の試みでもある。毎回、Sectionごとにテーマ、メソッド、アーティストを案出して、《現在》を問い直すための「ナレーティング」を試行していく。
企画名は、19世紀ロシア文学を代表するレフ・トルストイ(1903-1911)による、書物からの引用と著者自身の考察を編纂したアンソロジー作品の『文読む月日』に端を発している。この英語タイトルが『A Circle of Reading』であり、言葉や声によるパフォーマンス表現に場を開く本企画にとって、「読書の輪」は示唆に富むタイトルである。「Narrating」をめぐって、領域を超え、さまざまな表現者が集い、またそうした表現に出会う窓口になることを目的にしている。
WEB https://honkbooks.com/cn/


プロフィール

大道寺 梨乃 Rino Daidoji
1982年東京生まれ。劇団FAIFAIの創立メンバーとして国内外での作品に俳優として参加。2014年よりソロでのパフォーマンスを開始し『ソーシャルストリップ』を東京・横浜・北京・香港・バンコクにて上演。2015年よりイタリアに移住し、以降は日本とイタリアを拠点に活動している。
自分や身の回りの人々の日常からつながる物語を現代のファンタジーとしてパフォーマンスに起こし上演する。主な作品に『これはすごいすごい秋』(2016年横浜にて上演)、『朝と小さな夜たち』(2019年イタリア・チェゼーナ・横浜、2020年イタリア・チェルビアにて上演)など。

大崎清夏 Sayaka Osaki
詩人。1982年神奈川県生まれ。詩集『指差すことができない』で第19回中原中也賞受賞。詩集に『踊る自由』(左右社)、『新しい住みか』(青土社)、絵本に『はっぱのいえさがし』(絵:北島遊/福音館書店)、『うみのいいものたからもの』(絵:山口マオ/福音館書店)などがある。コラボレーションの仕事に舞台公演「音で観るダンスのワークインプログレス final」、プロジェクションマッピング「高尾をめぐる」、映像作品「I/O」ほか多数。2019年ロッテルダム国際詩祭招聘。女子美術大学非常勤講師。
WEB https://osakisayaka.com/

佐藤朋子 Tomoko Sato
1990年長野県生まれ、神奈川県在住。2018年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。レクチャーの形式を用いた「語り」の実践を行っている。主な作品に、『しろきつね、隠された歌』(2018)、『瓦礫と塔』『ふたりの円谷』(Port B 東京修学旅行プロジェクトにて上演、2018–19)、『103系統のケンタウロス』(2018)、『Museum』(2019)、『オバケ東京のためのインデックス』(2021-)など。青柳菜摘と共同でオンライン上での朗読パフォーマンス『往復朗読』を2020年4月より続けている。
WEB www.tomokosato.info

青柳菜摘 Natsumi Aoyagi
1990年東京都生まれ。ある虫や身近な人、植物、景観に至るまであらゆるものの成長過程を観察する上で、記録メディアや固有の媒体に捉われずにいかに表現することが可能か。リサーチやフィールドワークを重ねながら、作者である自身の見ているものがそのまま表れているように経験させる手段と、観者がその不可能性に気づくことを主題として取り組んでいる。近年の活動に「彼女の権利——フランケンシュタインによるトルコ人、あるいは現代のプロメテウス」 (ICC, 2019)、第10回 恵比寿映像祭(東京都写真美術館, 2018)、「家の友のための暦物語」(三鷹SCOOL, 2018)など。
WEB datsuo.com