「抵抗する表現」の可能性
――『アクティビズムのアート/アートのアクティビズム』を起点に

フィルムアート社から刊行された『アクティビズムのアート/アートのアクティビズム 「抵抗する表現」の軌跡と行方』(グレゴリー・ショレット=著、秋葉美知子=訳)は、パリ五月革命からブラック・ライブズ・マターまで、歴史の転換点をつくった抵抗の表現の足跡をたどるとともに、今日のアート・アクティビズムの緊急性を探る一冊です。

本イベントでは、本書に推薦コメントを寄せた演出家・アーティストの高山明さん、東京都現代美術館学芸員の権祥海さん、アーティストでコ本や honkbooks主宰の青柳菜摘さんを迎えます。 どんな時代でも、アーティストは社会に呼応し、社会の一員として表現を投げかけてきました。本イベントでは狭義の「運動」というイメージを超えて、多面的に広がる今日のアクティビズムの可能性を探ります。


日時:2025年9月28日(日) 16:00-18:00(15:50開場)※延長する場合もあります。
会場:theca(コ本や内) 〒162-0801 東京都新宿区山吹町294小久保ビル2F
登壇:高山明、権祥海、青柳菜摘
司会:今野綾花

料金
会場参加チケット 1,500円(学生1,000円)
アーカイブ映像配信 1,500円

* アーカイブ配信をご購入のみなさま
・映像配信は登壇者確認と編集作業のため、開催日より10日程度お待ちください。
・配信開始にあたって、Peatixのメッセージ機能を通じてお届けします。

定員:25名
チケットhttps://activism-art-2025.peatix.com

お問合せ:honkbooks@gmail.com(コ本や)
主催・企画:コ本や honkbooks、フィルムアート社


【プロフィール】

高山明
演出家・アーティスト。演劇ユニットPort B(ポルト・ビー)主宰。国内外の諸都市において、ツアーパフォーマンスや社会実験、教育事業や都市プロジェクトの立ち上げなど、多岐にわたる活動を展開しているが、いずれの活動においても「演劇とは何か」という問いが根底にあり、演劇の可能性を拡張し、社会に接続する方法を追求している。近年では、より公共性が高く、プロセスにおける生成変化を重視する方向へと転回し、「新しい公共劇場」構想を始動。劇場を芸術鑑賞の場から解放し、「プロジェクトの孵化装置」として機能させる実験を進めている。著書に『テアトロン―社会と演劇をつなぐもの』(河出書房新社)など。
Photo: Bea Borgers

権祥海
東京都現代美術館 学芸員。1990年生まれ。東京藝術大学大学院 国際芸術創造研究科 アートプロデュース専攻 博士課程修了。現代美術と舞台芸術を横断するキュレーション・執筆活動を主軸に、パフォーマンスにおける共集性や、個人/共同体のトランスナショナルな社会実践をテーマに研究・実践を行う。主な企画に「Stilllive 2024:Kinetic Net」(クリエイティブセンター大阪[CCO]、2024年)。主な研究に「東アジアにおける歴史実践としてのパフォーマンス ― イム・ミヌク、高山明(Port B)、ワン・ホンカイを中心に ―」(博士学位論文、2022年)など。

青柳菜摘
アーティスト、詩人。映像メディアを用いた同時代芸術のアーティストとして、フィールドワークやリサーチをもとに、プロジェクトベースに主題を立て作品を発表している。近年の活動に個展「亡船記」(十和田市現代美術館サテライト会場 space, 2022)、「ICC アニュアル 2024 とても近い遠さ」展(NTTインターコミュニケーション・センター [ICC], 2024)など。詩集『そだつのをやめる』(thoasa, 2022)が第28回中原中也賞受賞。コ本や honkbooks主宰。「だつお」というアーティスト名でも活動。