
アン・カーソン詩集『かみあわないノーマ(原題:Wrong Norma)』(小磯洋光 訳)
2025年12月刊行のお知らせ
この度、コ本やの出版部であるthoasaから、カナダの詩人アン・カーソンの最新詩集『かみあわないノーマ(原題:Wrong Norma)』(小磯洋光訳)を出版いたします。
カナダ出身のアン・カーソンは、世界中で様々な文学賞を受賞し、国際的に高く評価され、現代の英語圏で最高の詩人の一人とみなされており、近年はノーベル文学賞受賞が期待されています。
2024年に刊行された本作『かみあわないノーマ』は、全米批評家協会賞(2024年度)を受賞しました。
本書に収録されている25篇の作品は、ジョセフ・コンラッド、グアンタナモ、フローベール、雪、貧困、ロジェ類語辞典、土曜の夜といった実に様々なものがテーマです。散文詩、定型詩、会話詩、レクチャーパフォーマンスなどの形式で、自由自在に描かれています。
また、本書には、著者自身が手掛けたドローイングにテクストを組み合わせたアートワークが収録されていることも特徴のひとつです。
これまでthoasaでは、青柳菜摘『そだつのをやめる』(第28回中原中也賞受賞)や『亡船記』(第33回萩原朔太郎賞最終候補)などを刊行して参りました。アン・カーソン『かみあわないノーマ』は、thoasaが初めて手掛ける翻訳書になります。
書籍詳細:
書名:かみあわないノーマ(原題:Wrong Norma)
著者名:アン・カーソン(著), 小磯洋光(訳)
2025年12月(予定)
128×210mm/並製本/約240頁
予定価格 ¥3,500 +tax
目次:
・1=1
・ジョゼフ・コンラッドとの夕べ
・クライヴの歌
・親愛なるクリトン
・エディ
・フローベール再び
・行く末、連邦裁判所、月
・気晴らし
・空中文字の歴史についての講義
・かすかなざわめき
・メキシコ!
・なんて素敵な夜だろう
・ホメーロスとジョン・アシュベリーについてのショートトーク
・貧困REMIX(セスティーナ)
・大人になってからの土曜の夜
・雪
・訪問者たち
・脅威パート1:骨を突きつける
・脅威パート2:旅人のためのアスピリン
・脅威パート3:ヘルダーリンにおける水泳
・「まだ始まったばかりだよ」
・あなたの好きなところはね
・全体性をどう語ろうか
・トートナウベルク
・かみあわないノーマ
(題名が変更になることがあります)
予約:刊行日の2週間前より予約開始(※書影・帯文は11月下旬解禁予定)
著者略歴:

アン・カーソン(Anne Carson)
詩人、古典学者、翻訳家。1950年生まれ。カナダ・トロント出身。代表作は『赤の自伝』や古代ギリシアの詩人サッフォーの詩の現代語訳など。T・S・エリオット賞、グリフィン詩賞など、数々の賞に輝き、英語圏を代表する詩人の一人として目されている。最新詩集『かみあわないノーマ』で2024年度の全米批評家協会賞を受賞。
© Peter Smith
訳者略歴:

小磯洋光(Hiromitsu Koiso)
東京生まれ。翻訳家、詩人。イースト・アングリア大学大学院文芸翻訳科および創作科修了。アン・カーソン、オーシャン・ヴオン、テジュ・コールなどの作品を訳す。『現代詩手帖』、米文芸誌『POETRY』などに詩を発表。
© Izumi Shiokawa
お問い合わせ:
thoasa[担当:小磯洋光, 青柳菜摘]
〒162-0801 東京都新宿区山吹町294小久保ビル2F
Mail. honkbooks@gmail.com
Tel. 03-6907-2239