山下澄人「ラボ」

わたしがラボでイメージする「創作」は、過去、愛する者、大事なもの、それらを火種と多くの場合するけれど、発動した瞬間、たぶんそれらとは、どうやらどれとも関係がない。気持ち、感情、それらを原動力に、しないこともありつつある状態が「ふ」と、空が色を変えるように、水面に突然風が吹いたように、変わる。その瞬間。変化した瞬間。変化する様。そのとき「創作」が起こっている。絶えずそのことを確認するのか、違うということの確認なのか、山へ行くから死んでしまうのなら死ぬために登るのか、行かない理由は山ほどあるのに行くのは何故か、何故かを知るために行って死ぬのか、死なないためにか。いずれにせよ瞬間を確認するためにラボは繰り返される。死なない実験

山下澄人


開催概要

【日時】
《京都》
2025年10月4日(土)13時から16時まで、10月5日(日)13時から16時まで

《東京》
2025年10月25日(土)15時から18時まで、10月26日(日)13時から16時まで

※受付は開始の20分前から⾏います。

【場所】
《京都》
瑞泉寺
京都府京都市中京区木屋町通三条下る石屋町114

《東京》
theca(コ本や/神楽坂 東京)
〒162-0801 東京都新宿区山吹町294小久保ビル2F
東京メトロ有楽町線江戸川駅より徒歩4分 東西線神楽坂駅より徒歩7分

【料金】 (参加・見学共)
1日 3000円(税込)
2日間セット 5000円(税込)
※当日受付で現金でのお支払いをお願いします。

【ご予約・お問い合わせ】
Mail: info@fiction.gr.jp
申し込み時には、お名前、連絡先、新刊購入ご希望について、お知らせください。
見学希望の方は、「見学」とお書きください。


山下澄人 PROFILE

富良野塾二期生
1996年 劇団 FICTION を主宰。作・演出を担当し、出演も兼ねる
2015年4月 飴屋法水 作・演出『コルバトントリ、』原作、出演
2017年9月 飴屋法水 演出『を待ちながら』脚本、出演
2011年より小説を発表
2012年 『緑のさる』にて第34回野間文藝新人賞を受賞
2017年 『しんせかい』にて第156回芥川賞を受賞
他に『ギッちょん』『砂漠ダンス』『コルバトントリ』『ルンタ』『壁抜けの谷』『ほしのこ』『小鳥、来る』『月の客』『君たちはしかし再び来い』『おれに聞くの?』『FICTION』が刊行されている。
新刊『わたしハ強ク・歌ウ』が2025年3月末に発売予定。