
山下澄人「ラボ」
5月の札幌ラボでわたしたちはひとつの小さな突破を連続して観た。突破を先導したのは約一年半の間、月に一度継続していた札幌ラボへほとんど毎回来ている人たち。人は緊張や戸惑いを、その人なりのやり方で慣らす。慣らしてしまうと安定するから動けなくなる。人の無意識の知恵を突破するにはそれを上回る新しい知恵がいる。時間がかかる。かかったが一度「慣れ」た参加者たちは突破した。でも大丈夫、すぐに停帯する。東京ではまだ3回目だから参加する人はおそらくまだ緊張する。でもその緊張こそがまずは最初の「自由」だから、飛べるところまで飛びましょう。飛んだら「あ、飛んだ」とそこにいる人たちみんながわかります。でもいずれ停番する。だけどそのときは何かが少し強靭になっている。
山下 澄人
【日時】
2025年6月21日(土)15時から18時まで、6月22日(日)13時から16時まで
(両日共にラボ終了後お茶会)
※受付は開始の20分前から行います。
【場所】
theca(コ本や/神楽坂東京)
〒162-0801 東京都新宿区山吹町294小久保ビル2F
東京メトロ有楽町線江戸川駅より徒歩4分 東西線神楽坂駅より徒歩7分
【料金】(参加・見学共)
1日3000円(税込)
2日間セット 5000円(税込)
※当日受付で現金でのお支払いをお願いします。
【ご予約・お問い合わせ】
Mail: info@fiction.gr.jp
申し込み時には、お名前、連絡先をお知らせください。
見学希望の方は、「見学」とお書きください。
※21日の参加枠は定員のため予約締切済み。22日の参加枠はあと数名空きあり。両日とも見学は可能です。(2025/5/29)
山下澄人 PROFILE
富良野二期生
1996年劇団FICTIONを主宰。作・演出を担当し、出演も兼ねる
2015年4月 飴屋法水作・演出『コルバトントリ』原作、出演
2017年9月飴屋法水 演出『を待ちながら』脚本、出演
2011年より小説を発表
2021年『緑のさる』にて第34回野間文表新人賞を受賞
2017年『しんせかい』にて第156回芥川賞を受賞
他に『ギッちょん』『砂漠ダンス』『コルバトントリ』『ルンタ』『壁抜けの谷』『ほしのこ』『小鳥、来る』『月の客』『君たちはしかし再び来い』『おれに聞くの?』『FICTION』が刊行されている。
2025年3月に新刊『わたしハ強ク・数ウ』が刊行された。