南島興×山本浩貴×神野鷹彦×紺野優希
日本現代美術はいま、どこにあるのか?
『Padograph雑誌 第1号 特集:周縁から内在へ アジア現代美術』刊行記念トークイベント!

【開催概要】
登壇者:南島興, 山本浩貴, 神野鷹彦, 紺野優希
日時:2025年6月15日(日) 13:45開場、14:00開演
会場:theca(コ本や honkbooks内)
住所:〒162-0801 東京都新宿区山吹町294 小久保ビル 2F
アクセス: 江戸川橋駅(東京メトロ有楽町線)3番口 徒歩4分、神楽坂駅(東京メトロ東西線, JR中央本線)2番口 徒歩7分
観覧料
会場チケット 1,000円 https://peatix.com/event/4364433
配信チケット 1,500円 https://twitcasting.tv/c:padograph/shopcart/367952
WEBhttps://padograph.com/ja/events/3863


【開催趣旨】

『Padograph雑誌 第1号 特集:周縁から内在へ アジア現代美術』の刊行を記念し、トークイベントを開催します。
『Padograph雑誌』第1号では、日本、韓国、中国、ベトナムの4ヶ国の現代美術シーンの状況を比較検討するとともに、それぞれのシーンの持つ可能性と限界について議論を行っています。
とくに日本編の論考では、日本の現代美術を「美術アカデミズム」「サブカルチャー」「政治」の3つの指標に分類するとともに、梅津庸一、ミン・ティアンポ、千葉成夫を「美術アカデミズム」、カオス*ラウンジ、椹木野衣を「サブカルチャー」、遠藤麻衣、飯山由貴、山本浩貴を「政治」の、それぞれの代表的な作家・批評家として位置付け、その傾向について論じています。
当然のことながら、このような図式的な整理には限界があります。また、現実は多面的であり、べつの視点から異なる整理を行うことも可能でしょう。
そこで今回のイベントでは、日本の現代美術シーンをより多角的な視座から論じるために、横浜美術館の学芸員で批評家の南島興さん、文化研究者でアーティスト、そして論考内では「政治」を代表する批評家として位置付けられている山本浩貴さんをお招きしました。
日本編の論考を担当した『Padograph雑誌』編集の神野鷹彦、韓国編の論考を担当した批評家で同編集の紺野優希とともに、2025年現在の日本の現代美術とはなにものなのか、政治と芸術のあいだで炎上が続く時代に現代美術とはどのようなものであり得るのか、ざっくばらんに議論します。

有料動画配信
ツイキャスにて1500円の有料配信を予定。配信のアーカイブは2025/06/29(日)までご視聴いただけます。
また、当日会場にお越しいただいたお客さまには、後日配信アーカイブの視聴URLをお送りいたします。
https://twitcasting.tv/c:padograph/shopcart/367952


【登壇者プロフィール】

南島興(みなみしま・こう)
1994年生まれ。横浜美術館学芸員。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了(西洋美術史)、博士課程後期退学(美学)。修士論文はジョルジョ・モランディについて。全国の常設展・コレクション展をレビューするプロジェクト「これぽーと」主宰(2020-)。時事批評「アート・ジャーナリズムの夜」主宰(2021-2022)。旅行誌を擬態する批評誌「LOCUST」編集部。2023年に単著『坂口恭平の心学校』(晶文社)刊行。ほか美術メディアへの寄稿多数。
X(Twitter) https://twitter.com/muik99

山本浩貴(やまもと・ひろき)
1986年生まれ。一橋大学社会学部卒。ロンドン芸術大学で修士号と博士号を取得。単著に『現代美術史──欧米、日本、トランスナショナル』(中央公論新社、2019年)、『ポスト人新世の芸術』(美術出版社、2022年)、『12ヶ月でわかる現代アート』(美術出版社、2025年)。共著にMedia Culture in Transnational Asia: Convergences and Divergences (Rutgers University Press, 2020)、『レイシズムを考える』(共和国、2021)、Socially Engaged Public Art in East Asia: Space, Place, and Community in Action (Vernon Press, 2022)、『この国(近代日本)の芸術──〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(月曜社、2023)、『コンセプチュアル・アートのフォーム』(ユミコチバアソシエイツ、2024)など。

神野鷹彦(かんの・たかひこ)
1993年生まれ。フリーランスのWebディレクター兼日曜編集者。大学卒業後、さまざまな仕事を渡り歩いたのち、2023年2月に日韓美術展ポータルサイト「Padograph(パドグラフ, 파도그래프)」を立ち上げる。「Padograph」のフロントエンド開発と日本側のサービス運用、および『Padograph雑誌』の編集を務める。
X(Twitter) https://twitter.com/tknoq

紺野優希(こんの・ゆうき 콘노 유키)
主に韓国で活動している美術批評家。「アフター・10.12」(Audio Visual Pavilion・2018)、「韓国画と東洋画と」(gallery TOWED, FINCH ARTS, Jungganjijeom II・2022)などを企画。GRAVITY EFFECT 2019 美術批評コンクール次席。レビュー・プロジェクト記録集「朝鮮通信使月報」刊行予定(2024)。
X(Twitter) https://twitter.com/K40_hermione


『Padograph雑誌』とは

通販サイト: https://padograph.booth.pm/items/6789085
目次ほか詳細: https://note.com/padograph/n/n9039f9c12d49/
価格: 2,000円(税込 2,200円)
発売日: 2025年4月26日(土)
刊行ペース: 不定期。次号はいつ出るかわかりません
判型: A5判
総ページ数: 122頁
ISBN: なし。この本は同人誌/ZINE/ミニコミ誌/リトルプレス/軽出版です
出版元: Padograph
装丁: 鈴木大輔(濁点)
編集: 神野鷹彦、紺野優希、水野広介
販売店舗: ポポタム https://padograph.com/ja/spaces/198 (東京・目白)、コ本や https://padograph.com/ja/spaces/307 (東京・神楽坂)ほか、少数の書店での店頭販売を予定。通販 https://padograph.booth.pm/items/6789085 もあります