フィクション研究会「雪火頌」|第三回 手品のフィクション

フィクション研究会「雪火頌」|第三回 手品のフィクション

「手品」の「フィクション」とは何でしょうか。コインが消え、カードが入れ替わり、スプーンが曲がり、人体は切断され、ボールは浮遊する。そんなことが現実のはずが——きっとどこかに、タネが隠れているんだ! 見逃すまいと、手品師の指先、道具、大仰な装置に目をみはる。「隠し」ながらもなお「見せ物」であることこそ、手品の不思議の源泉なのかもしれません。……ではでは、空中浮遊の仕掛けを、どの空中に隠せばよいでしょう?
……ところで、何もかも露わにした表現も、なかなか少ないと思いませんか? 映画の編集、美術の台座、演者の服、建築の化粧、言葉の下には何があるやら。目の前の物事へわたしたちがもつ「信」は何に拵えられ、何に驚愕するのか。
手品をなす、フィクション(と、イリュージョン?)について話します。


|ゲスト| 森下洋平、吉野俊太郎
|モデレーター| 大岩雄典

|日時| 2020年10月17日(土)17:00-19:00(16:30開場)
|会場| theca(コ本や honkbooks内)
〒171-0014 東京都豊島区池袋2-24-2メゾン旭2階 https://honkbooks.com/access
|参加費| 参加 1,500円(定員10名)、アーカイブのみ 500円(後日配信予定)
|チケット購入| https://sekkasho-03.peatix.com
|アーカイブ配信チケット購入| 後日更新予定
|お問合せ| コ本や honkbooks https://honkbooks.com/, mail. honkbooks@gmail.com

※会場へのアクセスが非常に複雑となっておりますので、必ず事前に確認の上お越しください。

ロゴデザイン:葛飾出身

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フィクション研究会〈雪火頌(せっかしょう)〉

「雪火頌」は、大岩雄典(美術家)をモデレーター・レクチャラーに、一年ほどかけて「…
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森下洋平 Yohei Morishita
1988年生まれ。武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒。奇術史研究家。奇術愛好家。サーカス学会理事。
卒業論文は「手品という虚構表現 娯楽と視覚芸術の比較から」。
「驚異」をめぐる奇術と文化のあり方を研究し、2020年9月に共著『近代日本奇術文化史』(東京堂出版)刊行。

吉野俊太郎 Shuntaro Yoshino
1993年新潟県生まれ。2019年東京芸術大学大学院美術研究科修士課程修了。2017年、卒業制作作品「門」にて首席。同年、Royal Academy Schools(英国)へ交換留学。2020年3月、WALLAにて「嘔吐学vol.1 ユー体、後ケイ」を企画開催。現在は東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程に在学中。専門は彫刻、研究テーマは「操演」。主に台座、人形(劇)論、奇術などを調査している。https://shntryshn.com

大岩雄典 Euske Oiwa
1993年生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科博士課程。美術家。フィクション、インスタレーション、物語と修辞を主題にして制作・研究。最近の主な展示に「スローアクター」(2019 / 駒込倉庫)「別れ話」(2020 / 北千住BUoY)。第16回芸術評論募集佳作入選、『美術手帖』『早稲田文学』『ユリイカ』等に論考を寄稿。2020年11月には個展「バカンス」をTOKAS本郷にて開催予定。http://euskeoiwa.com/